振袖と聞くと何を思い浮かべますか?
成人式や結婚式、人によっては七五三という方もいらっしゃるかもしれません。
振袖というのは、和服の中でも特別な着物という印象が高いはず。
最近では、和服を着ること自体が特別なシーンということもあって特別感がさらに増しているのではないでしょうか。
今回は、成人式に身にまとう振袖って実際にはどんな衣裳なのかについて、詳しくご紹介します。
振袖は、未婚の女性が身にまとう和服のこと。
既婚の女性は留袖を身にまとうのが一般的なので、振袖を着られるのは未婚の女性の特権。
夏には浴衣を着てお祭りに出かけるという和服に馴染みのある方でも、振袖を着るのは成人式が初めてという方も少なくないでしょう。
それくらい、馴染みのない衣裳とも言えますが、当然昔は誰もが和服を普段から身に着けていたわけですから、着ようと思えば着られる機会は実は少なくありません。
振袖とひとまとめにして呼ばれていますが、実は小振袖、中振袖、大振袖の3つに分かれています。
見た目だけでも袖の長さが大きく違い、短いものが小振袖、最も長いものが大振袖と呼ばれています。
それぞれにシーンによってわけられているので、合わせて覚えておきましょう。
最も袖が短い小振袖は、ちょっと上品な普段着といったイメージです。
今で言うと学生服やよそ行きの服、お呼ばれのドレスなど、ちょっとかしこまったシーンに身にまとうのがおすすめです。
明治・大正や昭和初期に、女学生が高等女学校に通う際に身に着けていた袴も合せていた振袖は小振袖が一般的でした。
だから、今、卒業式という特別な儀式への出席に羽織る袴にも、小ぶり袖を合わせるのが一般的となっています。
中振袖は、特別なパーティーや儀式などに出席する際に身にまとう特別な和服。
当然、成人式で身にまとう振袖も、中振袖を選ぶのがが一般的です。
もし、成人式の機会に中振袖を購入しようか悩んでいる方もご安心ください。
中振袖は、披露宴やパーティーなどのお呼ばれ、大学の卒業式、結婚前の結納など、これからも何度か活躍するシーンが登場します。
ただし、先にも述べた通り、パーティーのお呼ばれでも、結婚した後は着ることができないので覚えておきましょう。
大振袖は別名、本振袖とも呼ばれ、ウエディングのシーンで着られる衣裳のことを指します。
今でも黒引き振袖を身にまとう花嫁は多く、ドレスと並んで花嫁の憧れの1着となっています。
ところで、どうして成人式に振袖を着るのか気になっている方もいますよね?
男性は紋付と決まっているわけではなく、一般的にはスーツを着て参列します。
何故、男性は洋装で、女性は和装と別れているのでしょうか。
中振袖は、女性が特別なシーンで身にまとう和服。
起源は江戸時代と言われていて、普段身にまとっている小振袖よりも優雅に見える衣裳をと登場したのが始まりと言われています。
以来、特別なシーンでは袖の長い振袖を着て臨むのが一般的となり、明治時代以降、未婚女性の正装として定着するようになりました。
現在は二十歳で成人とされていますが、昔はもっと成人年齢が早く、江戸時代には男性は15歳、女性は14歳前後で成人とされていました。
あたり前ですが、当時は階級社会だったため、成人した人を集めて儀式をするようなことはありませんでした。
しかし、地域によって時期やカタチは違っても、成人を祝う儀式は行われていたようです。
現在の成人式は埼玉県が発祥とされていて、1946年、敗戦後、次世代を担う若者を励ますためのイベントを開催したのが始まりと言われています。
その後、各地で取り入れられ、1948年、正式に「成人の日」が制定され、全国的に成人式が執り行われるようになりました。
成人を祝う特別な日に、女性が身にまとう礼装として決まっている中振袖を身にまとって参加することは当たり前と言えるでしょう。
もちろん、スーツや袴で参加しても問題ありません。
スーツはフォーマルウエアとして一般的に儀式に参加するのにふさわしい衣裳のひとつと認識されています。
今後の就職活動や就職後のことも考えると、購入するなら中振袖よりもスーツの方が活躍の場が多いのは言うまでもありません。
ただ、せっかくこの日しか着られない衣裳として、みんながオシャレを楽しんでいるのだから、その中に入って一緒に楽しむというのも良い思い出になるはずです。
これから中振袖を身にまとう機会や、成人式当日に振袖を着るということを両方考えた時、やっぱり「レンタル」となるのが一般的です。
せっかくこの機会にしか着られない衣裳で臨むのだから、ぜひ写真撮影をしてその姿をカタチとして残しておきませんか?
マリアージュコトブキでは、成人式の衣装のレンタルから振袖姿の撮影まで、幅広く対応が可能です。
気になる方はぜひお問い合わせください。